屋外の大理石フロアーのメンテナンス方法について
「大理石フロアーを綺麗なマット調にする方法」
の記事でご紹介した屋外の大理石フロアー
(トラバーチン)の本研磨を行いました。



施工面積は約50㎡+5㎡の垂直面と、
ステップ部分です。作業時間は4.5名で
9時半〜13時半の実質4時間強の作業です。
これだけの短時間で作業を完了させるには
スキルも当然重要ですし、石材研磨のマスト
アイテムともいえる、ストーンマスター
ポリッシャーも必要不可欠ではありますが、
それより何より最も重要なポイントは
ダイヤモンドパッドのキレです。

今回下地調整用として使用したダイヤモンド
パッドは、ストーンマスターオリジナルの
大理石と御影石兼用のGM4という#400
相当のダイヤモンドパッドですが、この
キレ味が最高なのです。

まさにキレッキレです。

GM4はMシリーズの仲間で、メンテナンス
ワールドセレクトショップでは販売しておらず、
ストーンマスターのシステムでメンテナンスを
行う業者の方のみに販売している超レア商品です。

例えばこの現場を#200あるいは#300で研磨を
すると、研磨工程が増えコストアップするだけで
なく、石が削れ過ぎて歪みが発生するリスクが
避けられません。いずれにせよこの現場の下地
処理材のベストチョイスは、GM4で間違いなかっ
たと思います。

最終工程には前回ご紹介した#800相当のファイバー
ダイヤで行ったのですが、かなり負荷がかかるのか
ビリビリガードのブレーカーが何度も落ちてしまい、
その度に作業が中断するため急遽M5で仕上げること
となりました。
実は今回の作業でとても助かったのが、アウトランダー
PHEVの存在です。


この現場では使用可能電源が一系統しか取れず、他に
バキューム2台、ミニポリ8を同時進行で使用する
必要があったため、ポリッシャー以外の電源をアウト
ランダーの電源でまかなうことにしました。
こんなことが可能なのは世界で唯一アウトランダー
だけです。本当に日本の先進技術には頭が下がる思いです。

最後にアンチスリップセラミックガードを塗布する
予定でしたが、小雨が降ってきてしまい当日の
作業は断念せざるを得ず、コーティング作業は
昨日行いました。

フロアー部分に関しては久々に私一人で研磨作業を
行いました。自分で言うのも変ですが、我ながら
惚れ惚れする仕上がりです。

石材研磨に携わりもうすぐ35年になりますが、
いまだに飽きることがありません。
作業中は何事にも変えられない喜びを感じます。



研 磨  2019/05/31(Fri) 14:04:39
管理用