接着剤や塗料による汚れを効果的に除去する方法

この写真は千葉県内にある某ホテルの
レストランへの通路です。かなり汚れて見えますが、
実はしっかりとメンテナンスはされているのです。

どうしてこのような状況になってしまったかというと、
この床の磁器タイルは少し滑りやすかったため、最初
パンチカーペットを張っていたそうです。
ただ、あまり美観が良くないということで剥がしてみると、
接着剤が床にこびりつきなかなか取れませんでした。
仕方がないので急遽その上に防滑塗料を薄く塗ったら
このような状態になってしまったとのことでした。

これを除去する方法としてまず考えられることは、
塗料用剥離剤の使用です。確かに効果的ではありますが、
約150平米の床にしっかり養生をし、塗料用剥離剤を塗布し、
一晩(深夜1~5時の間)で全て除去するのは、かなりの
人工を入れれば可能かもしれませんが、予算的に考えても
不可能なことです。

ではエリアを区切ってやろうとしても、汚れた部分との
差が極端になり美観上問題となります。
一日でほぼ除去して欲しいというのがホテル側の要望
でしたので、塗料用剥離剤を使うことはできません。
溶剤もまったく歯が立たないどころか、臭いの問題で
最初からアウトです。

そして私がチョイスしたやり方は、マイクロクリーナー
コーティングリムーバー
の原液を塗布し、
3~4回繰り返し洗浄する方法です。

そして結果このようになりました。



タイルを削ってペンキを塗っていたため、
黒い部分はペンキが剥がれた状態です。
だいぶ綺麗になりました。



滑りやすい磁器タイルですので、洗浄後防滑として
マイクログリップ加工、汚れ防止としてマイクロシーラー
セラミックガード
も施工しました。

見積の段階で簡単に考えていたのですが、大変な
手間と労力がかかりました。私は立ち会いのみで
すぐに帰ろうと思っていたのですが、予想以上の
汚れで一作業員として二日間1から10まで
深夜作業を行った次第です。
もうヘロヘロです。。(笑)



クリーニング  2013/11/14(Thu) 09:04:12
管理用