メンテナンスワールド プロの究極メンテ術
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サンドストーンのリッページ除去
「サンドストーンのリッページ(段差)を
除去しながら新品の状態に戻す」
この作業を行うにはダイヤモンドパッドによる
再研磨しか方法はありません。
方法としては乾式でやるのか、水を使った湿式で
やるのかはケースバイケースですが、乾式で行うには
マシンが200Vしかないので、少なくとも
日本国内では使えません。
(発電機を使う方法もありますが、それは
使えないと想定します。)
悲しいかな日本は100V電源しか使えず、せいぜい
一系統1500W前後の使用が限界です。
海外には数百キロもある大型の石材研磨用マシンが
数多くありますが、すべて200V。
つまり日本では100Vの一般床清掃用のポリッシャーで
湿式のシステムでダイヤモンドパッドによるリッページの
除去をするしかないのです。
ではこの作業を効率的にこなすためにはどうしたら良いのか。
これは一にも二にもダイヤモンドパッドの
キレ
が最も重要です。
石材用のダイヤモンドパッドにはメタルとレジンの
二種類があります。メタルタイプは研削能力が非常に高く、
リッページの除去には最適です。
しかし大きな問題があります。
研削能力が高すぎ必要以上に削ってしまい、床の
歪みが生じやすいということと、リッページに
強く当たると石の欠けが生じる危険性があるということです。
このリスクを避けたいのであれば、もうレジンダイヤしか
選択肢はありません。
レジンダイヤでリッページを除去する際、問題となるのは
ダイヤを保持するベース材がフラットで硬くないと
研磨面が綺麗な平らにならない点と、パッドの歪みで
キレの持続力が弱くなるという点です。
結局レジンダイヤの中でもベース材がフラットで硬く、
キレが良く持続性の高いダイヤといえばもうマイクロ
ポリッシュしかありません。
前置きが長くなりました。
昨晩の施工前の写真です。
再研磨のスペックの条件としては、#50、#100、
#200でリッページを除去し、再研磨をするという
ものです。これに対応するマイクロポリッシュは
#1、#2、#3となりますが、#1は研削能力が高く
多少の歪みのリスクを想定したので、#2で
リッページを除去し、#3で仕上げるという作業を
してみました。ポリッシャーは業者さんにお借りしました。
施工前後
こう見てみると色の違いが一目瞭然ですね。
これだけ綺麗になれば当然コーティングをしたいですよね。
実はもともとは再研磨後、ドイツの某メーカーの
トップコーティング剤を塗布することになっていました。
トップコーティング剤の良さはいろいろありますが、
大きな問題として美観の変化があるということです。
その上動線部分が歩行で削れてしまった場合の
メンテナンスが非常に厄介であるということ。
そこで素材の風合いをまったく変えず長期間汚れ防止効果を
維持し、抗菌効果もありリコートのメンテナンスが容易で
あるということが評価され、
マイクロシーラー
インナーガードプレミアム
を施工することとなりました。
後日乾燥後インナーガードプレミアムの施工を行う予定です。
研 磨
2014/07/03(Thu) 11:42:26
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