韓国のフロアーコーティング事情2
韓国の12Hのガラスコーティング剤は、
一度施工をすれば水拭きだけで基本的に
一年間はリコートは一切必要ないらしく、
ビルのオーナーには概ね好評だそうです。
では何が問題なのかというと、次の二点です。

①傷が目立つ
②リコートができないので剥離が大変

まず①の傷が目立つという問題ですが、これは
コーティング膜が厚いため傷ができやすく
目立つということです。コーティング剤の
耐久性を高めるためには膜厚を厚くする
必要があります。確かに膜厚が厚くなると
耐久性は高くはなりますが、デメリットとして
ひっかき傷が白く残り目立ちやすく、特に
ダーク系の床では顕著です。その傷が消せない
(取れない)ためにビルのオーナーから見ると
メンテナンスが行き届いていないという
印象になってしまうらしいのです。

②のリコートができないので剥離が大変という
問題ですが、床が汚れてくると既存の
コーティング剤は除去し、その後リコートを
せざるを得ません。その剥離(除去作業)が
とにかく大変らしく、こんなことをするぐらいなら
以前の樹脂ワックスのメンテナンスの方がはるかに
楽だと今度は作業員からのクレームが出ているらしいのです。

結局耐久性を求めればこのようなデメリットが
起きることが想定されるので、マルチガード
常に膜厚が一定になるよう設計されているのです。

マルチガードの良さについては次回お伝えいたします。


韓国人の社長とマイクロシーラーの施工現場を
見学しに行った際に撮った写真です。
ベイシンと磁器タイルにはセラミックガード
洗面カウンターにはマルチガードを施工しました。



コーティング  2016/06/21(Tue) 16:58:25
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