間違いだらけのレザーのお手入れ方法
今日はこのバッグを使ってレザーの正しいお手入れ方法について、
お伝えしたいと思います。


ポルシェデザインのレザーバッグです。
思っていたよりもかなり程度が良かったです。

車のポルシェとポルシェデザインはまったく別会社ですが、
当然交流は密にあったはずです。実際このレザーの感触は
以前乗っていたポルシェ911(993)のレザーシートと手触りが
まったく一緒です。911はリアヘビーなため、雨の高速道路の
コーナリング中にかなり怖い思いをしたため今は944に乗っています。

これは944と同じ80年代のポルシェデザイン『オーシャン2000』です。
ポルシェもポルシェデザインも個人的には80年代で終わっていますが…。

話を戻します。
私は、レザーのメンテナンスのプロではないので、
実際にどのような方法でレザーのメンテナンスをしているのか
検索をしてみると、
「ブラッシングをする」とか「専用クリームで汚れを取る」とか
「固形石鹸をブラシにつけて擦ると綺麗になる」とか、プロの
メンテナンス感覚からすると、ちょっと首をかしげたくなるレベルです。
レザーメンテナンスのプロの方も同じようなことを言っているので、
本当にがっかりします。

古いレザーバッグをメンテナンスする上で、最も重要なポイントは
いかに汚れを除去する(掻き出す)かです。

実際にこのバッグでやってみます。

使う材料はこのマイルドコンパウンドのみです。

ナノレベルの微粒子が細かな穴についた汚れをしっかり
掻き出します。研磨は入っていませんので、素材をまったく
傷めません。

マイクロファイバークロスでこのように擦ります。

実際にこれくらい汚れていました。

その後少し水をつけて再度擦ります。

こんなに汚れていました。

向かって左側がクリーニングをしたところです。

少し艶も戻りました。


わかりにくいかもしれませんが、細かな傷が見えます。

このような傷が気になる場合は、着色剤などを使って
目立たなくすると良いでしょう。

このままでも良いのですが、今回はコーティングとして
マルチガードを塗ってみました。

一般にレザーの保湿剤などがいろいろありますが、それらは
ほとんどが動物性油分か、石油系なので、いずれ酸化を起こし
劣化し、汚れが再付着し、良い事はありません。
マルチガードを塗ることでおそらく10年間ぐらいはフリー
メンテナンスでOKです。

この状態で1年間曝露試験をして、1年後に経過報告をします。
その後3年後、5年後と経過を報告していきますのでお楽しみに!



あらゆる素材のメンテナンス  2017/08/24(Thu) 14:08:59
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