再研磨が難しいライムストーン
石材の研磨を始めるとまず最初に気づくことは、
ツヤの出やすい石と出にくい石があるという現実です。
ライムストーン(石灰岩)や砂岩などの吸水性が
高くやわらかめの石材は鏡面再生が難しいだけでなく、
大きな問題を孕んでいます。
それは再研磨時に起こるダイヤモンドパッドの
「共ズレ」です。
共ズレという現象は、ダイヤモンド粒子を
保持している樹脂成分が再研磨中に一気に
ばらけて(すり減って)しまう現象で、
ある程度の硬さに達していない石材を
研磨する際にたびたび起こります。
当然ダイヤモンドパッドの減りが早く
なりますので、コストアップに直結します。


さて、こちらの写真はとあるホテルの
エントランスホールです。

石灰岩の一種の石種だと思います。
実は8年ほど前には、長い間弊社がフロアー管理を
していたホテルさんです。当時弊社はストーン
マスターオリジナル製品の開発に集中するため、
フロアーメンテナンス管理を一度撤退させて
いただいたのですが、去年弊社がビッグサイトで
クリーンEXPOに出展していたとき、偶然にも
当時のホテルの担当者の方とばったりめぐり逢い、
何とかならないものかと相談を受けたのが上の写真です。

ではこれをマイクロポリッシュ#4
研磨してみましょう。

かなり汚れているのがわかります。
年に二回はメンテナンスが入っているそうですが…。

次にマイクロポリッシュM5で下地を整え、

M6である程度ツヤを戻し、

M7をかけ

最終のM8でこうなります。


綺麗なツヤが復活しました。


このマイクロポリッシュMシリーズは、
やわらかい石に対してもまったく共ズレを
起こしません。
市販のダイヤモンドパッドを使い共ズレを
起こさないようビクビクしながら研磨を
するより、Mシリーズを使って安心して
再研磨に集中する方が効率的で作業も
早くなります。
石灰岩でも500㎡以上はキレ続けます。



研 磨 | No.256 新井田   2017/01/27(Fri) 09:21:24
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