ガラスコーティングが実は・・・ということがあります。
写真をご覧ください。

こちらの現場は都心の主要ターミナル駅にある
トイレの磁器タイルフロアーです。
少しわかりにくいですが、壁際が若干黄色く
変色しているのが既存のガラスコーティング剤が
塗られた部分で、綺麗な部分が
マイクロシーラーセラミックガードが塗られた部分です。

もともと全体がこの壁際のように
黄変してしまっていたところを
ストーンマスターのダイヤブラシ
除去し、セラミックガード
施工したのですが、施工可能時間がとても
タイトだったため壁際までどうしても手が回らず、
既存のコーティング剤が残り色の違いとなって現れました。

本来ガラスコーティングは無機剤ですので、
有機系コーティング剤とは違いこのように
紫外線による劣化や変色は基本的に起こりません。
つまりこのようにコーティング剤が黄変して
しまっているということは、ガラスコーティングと
謳ってはいても、実は樹脂分が含有されていた
なんちゃってガラスコーティング剤ということなのです。
確かに無機系のシラン化合物が1%でも含有していれば、
ガラスコーティングの類であることは否定できませんので、
このような状況になってもガラスコーティング剤として
販売することは何ら問題はありません。

ですからもし今後、変色をしない耐久性のある
ガラスコーティング剤の使用を望まれるのであれば、
メーカーにSDS(安全データシート)を提示してもらい、
すべての内容成分の確認と有効成分をしっかりと
確認することが重要です。



コーティング | No.280 新井田   2017/03/09(Thu) 10:16:03
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