中性洗剤の成分

大理石に一般の中性洗剤をおすすめしない理由ですが、
まず一つ目から説明をしていきます。

①大理石に反応する洗剤成分が入っている

一般に使用されている中性洗剤は界面活性剤が主剤で、それに
助剤として水軟化剤、キレート剤、分散剤などその他にも
いろいろな成分が入っています。
食器洗い用の中性洗剤(弱酸性洗剤、弱アルカリ性洗剤も含)は
素材を傷める心配が少ない反面、汚れ落とし効果の高いアルカリ性
洗剤と比較すると高い洗浄効果はそれほど期待できません。
ただ消費者は中性洗剤であってもなるべく洗浄効果の高いものを
選ぼうとしますから、洗剤メーカーとしては中性洗剤でもいかに
高い洗浄効果を発揮させるか各社がしのぎを削っているわけです。
当然洗剤メーカーとしては、ライバルメーカーに負けじと洗浄効果の
高い界面活性剤やキレート剤を配合させるわけですが、その性能が
高くなればなるほど、実は大理石の表層に影響を与えてしまうという
問題が発生します。

国内ではキッチンカウンターに天然大理石を使用している家庭は少ないと
思われますので、大理石への影響を研究するよりもプラスチックや金属に
付着した汚れをいかにすばやく分解させるかにウエイトを置いてしまう
のはメーカーとしては致し方ないのかもしれません。



クリーニング | No.349 新井田   2017/07/10(Mon) 10:24:07
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