黒い大理石をメンテナンスする上で気をつけておくべきこと
黒っぽい大理石というと、ネグロマルキーナと
ポルトロが有名です。

ネグロマルキーナ

ポルトロ


どちらもシックで高級感の漂う素晴らしい大理石です。
ネグロマルキーナに白いラインがありますが、
白いラインが多い場合はブラックアンドホワイトと
呼ばれます。私もしばらくうっとりと見入ってしまうほど
それぞれに好きな石なのですが、硬度がやわらかいため
傷がつきやすく、またその傷が目立ちやすいという
難点があります。また洗剤にも、とても弱いという
デリケートな一面もあります。


白っぽく見える部分に、石鹸とプッシュタイプの
液体石鹸が置いてあったそうです。これを見ると
大理石がアルカリ性の石鹸にも反応してしまう
素材であることがよくわかります。

こうなってしまうと素材自体の変色ですので
シミ抜きではどうにもなりません。
再研磨のリフレッシュ作業が不可欠です。
このような小面積の再研磨にはマイクロポリッシュ
ハンドパッドセット
が最適です。
作業後はこうなりました。

当然また石鹸を置くことになるそうなので、白化が
起きないようにマイクロシーラーセラミックガード
塗布してあります。違う角度からの写真です。


御影石と違い、大理石は一般に考える以上に
デリケートな素材です。メンテナンスには
アルカリ性洗剤ではなく中性洗剤がベストです。
中性洗剤といっても食器洗い洗剤にはキレート剤など
大理石を炒める成分が入っていることが多く、
大理石にはおすすめしません。やはり石材には
安心して使用できるマイクロクリーナーマイルド
おすすめです。



クリーニング | No.446 新井田   2018/02/26(Mon) 09:46:08
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