大理石テーブルのシミを完璧に防ぐために
大理石のテーブルにシミが付きやすいのは、皆さんも
ご存知かと思います。

アルコール液を置いていただけでもこのような
状態になります。

シミを防ぐためのコーティング剤を様々なメーカーが
販売していますが、コーティング後ワインやレモンを
放置しておくと、ほとんどのコーティング剤が剥がれ
や変色をしてしまいます。

被膜タイプのコーティング剤は、大きく分けると
ガラス系と樹脂系があります。ワインを垂らして
しばらくおくと、ガラス系コーティング剤は剥がれ
やすくなり、樹脂系のコーティング剤は変色するのが
一般的です。

弊社には無機100%のセラミックガードという商品が
あります。

たっぷり塗りっぱなしにすれば、ワインやレモンを
5時間以上放置しても完璧にシミを防ぐことができます。
ただし石種によります。
吸水性の低い硬めの大理石であればシミは防げるのですが、
吸水性の高いやわらかめの石種はシミを防げません。
セラミックガードは石の呼吸を妨げないという大きなメリット
がある反面、シミを防ぐという点でははデメリットとなって
しまいます。
また、ガラス系コーティング剤すべてに言えることですが、
塗りっぱなし仕上げで施工をすると、素材が黒系の場合
表面が虹色になる虹彩現象が起きてしまうという問題を
孕んでいます。

このようなガラスコーティング剤の諸問題をすべてクリア
するため、弊社は去年夏頃から研究開発に取り組んでいます。
そしてようやくある程度のレベルまで消費開発が進んだので、
本日、自社で曝露試験をするためのピースづくりを行いました。
こちらがピースです。

傷だらけのネグロマルキーナをマイクロポリッシュM5で
研磨した状態です。



M6、M7、M8で研磨をしました。

自分で言うのもなんですが、相変わらずマイクロ
ポリッシュMシリーズは究極の大理石用研磨材で
あるとしみじみ感じ入ります。
このピースを使ってこれからトライアンドエラーを
繰り返しながら、新しいコーティング剤のブラッシュ
アップをしていく予定です。

まずは各種サンプル品の下塗りから始めます。



コーティング | No.543 新井田   2019/03/11(Mon) 14:12:13
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