石材・タイルの色味の復元方法
「何か良い方法は無いか?」
というご相談を受けることが多いのが、石材・
タイルの酸焼けです。酸性洗剤を使用しての
目地材の洗浄や、木部のアク洗い時に垂らして
起こってしまう事が多いですが、復元方法を
知らないと、「どうすればよいのか…」と
途方に暮れてしまいます。

--酸焼け例--




本磨き仕上げの大理石や御影石であれば、
再研磨をすることで完全に戻す事が可能ですが、
凹凸面の素材に対してはコーティングでカバー、
もしくは最悪タイルや石ごと交換の方法しか
ありません。

今までは、弊社のガラスコーティング剤
「セラミックガード」を塗布しての復元方法を
ご提案することもありましたが、セラミック
ガードの目的が素材の表面に強固なガラス膜を
形成して保護をすることだったので、どうしても
若干白っぽさが残り、完全に消せないケースが
ありました。

そんな時に役立つのが、ドイツAKEMI社製の
「ダークナースーパー」です。
こちらは、黒系や色の暗い石により深い色味を
与えると同時に、防水・防汚効果のある浸透性の
保護剤です。
ガラスコーティングのように塗りムラや拭き取り
ムラが起こりにくいので、コーティングに慣れて
いない方でもご使用いただける点が大きいのと、
何よりも簡単にタイルの酸焼けをかなり綺麗に
カバーしてくれるのが特長です。

--ダークナースーパー施工後--




また、作業をすることが億劫に感じるのが
壁面研磨です。そして石材の中で一番復元が
難しいとされているのが黒御影石(斑レイ岩)です。
依頼があったとしても、複数の番手で圧をかけて
磨くのは現実的ではないのでダークナースーパー
塗布後に、黒みの耐久性を高めるための
セラミックガードを施工して頂くだけでも、
十分黒みが復活します!



こちらの施工例は、酸焼けを起こした大理石の
ポルトロロイヤルを研磨後、ダークナー
スーパー
でコーティングしたものです。


転ばぬ先の杖として、1本お持ちいただくと
安心かと思います。

≪注意点≫
上記方法は、石やタイルが浸食された部分を
元通りに修復するわけではありません。
見る角度や光の当たり具合で浸食された跡が
見えることがありますので、まずはテスト施工で
色味の状態をご確認いただくようお願いします。



コーティング | No.571 新井田   2021/06/11(Fri) 14:41:36
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