木の風合いをまったく変えずに保護する方法
まずはこちらの写真をご覧ください。

木が生い茂り、40年以上ほとんど日も当たらずジャングル状態の中で
放置されていた東屋です。
弊社所有物件の一部です(笑)
主にコーティングの耐久性を見るために約3年前に購入しました。

休日に行っては少しずつ周りの木を切り続け、最近ようやく
このようになりました。


なかなか風情のある東屋です。それもそのはず、ちょっとわかりづらいですが
実は微妙に屋根が膨らんでおり、「むくれ屋根」となっています。
桂離宮と同じ造りです。
恐らく今となってはこのむくれ屋根を造作できる職人はほとんどいないのでは
ないでしょうか。

こちらが何もしていない状態の東屋の床です。

中央の真四角の部分はひのきなので、まさに檜舞台です。
その周りの木は何の木だかはわかりませんが、一部取れて朽ち果てているため
いずれ交換する予定です。

さて、このひのき部分をコーティングしようと思うのですが、
まずは当然ながらクリーニングをします。
クリーニングにはマイクロクリーナーマイルドを使用します。


水で濡らすと青ゴケだらけです。
この東屋は傾斜地の一番下にあり、ここの水道は止まっているため
水を運ぶのに一苦労でした。



あれだけ汚れていても、これだけ綺麗になりました。


屋根があったのと、何らかの塗料が塗られていたためだと思いますが
もともと良質なひのきだったのかもしれません。

それでは本題に入ります。
この状況でまた何らかの塗料を塗るのも手ですが、せっかくのひのきに
塗料を塗ってしまうのは抵抗がありますよね。

ここで登場するのがマイクロシーラーインナーガードプレミアムです!


塗った状態です。
濃い濡れ色になるのでかなり浸透していることがわかります。
もともと塗ってあった塗装が劣化しているということです。


塗り終わりました。


かなり吸水するので、2時間後に再度塗布しました。
ベースができているので濡れ色もさほどではないのがわかります。

椅子を置いてみました。

中央の掘りごたつ用の木枠も、劣化防止のためにインナーガードプレミアムを
塗布しました。そのついでに床も3度塗りをしました。


施工後のこの写真の床色は濃く見えますが、まだ乾いていない状態のためです。
乾けば元の色とまったく変わらなくなります。

木材の劣化要因には水が介在するので、このように吸水性をなくしておけば
いつまでも丈夫な木のまま維持できます。
さらに、インナーガードプレミアムには抗菌剤が配合されているため、
青ゴケもしっかり防止することができます。

コーティング | No.66 新井田   2016/11/15(Tue) 11:47:43
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