洗剤により大理石の結晶成分が取れやすくなる
理由③：大理石の結晶成分が取れやすい

大理石に限らず天然石はすべて圧縮された鉱物の結晶体です。
その中でも建築材として利用されている石は、色調、成分、硬度が
ほぼ均一で、ある地層の部分を切り出し建築石材として市場に
流通されています。ただし天然である以上、工業製品のように
品質のチェックができるわけではないので、中には不純物というか
まわりの鉱物とは異質の鉱物が入り込んでいるものも当然あります。

わかりやすい例としてこちらの写真をご覧ください。

マロンブラウンという石種ですが、ベースのブラウン色に
細い線状の薄い筋や、白っぽい結晶がランダムに含まれています。
このようなベースの色とは色調が違う部分が結晶が取れやすい
部分なのです。特に線状の部分は周りよりも硬度が低いため、
水の吸収発散を繰り返す床やキッチンカウンター等に使用されて
いると、いずれ劣化し、その劣化部分から石の欠けが発生しやすく
なります。水ではなく洗剤を日常的に使われていると、結晶の剥離
が加速度的に進行してしまうので、昨日のブログでもお伝えしたように
早めのコーティング施工が必要不可欠です。


クリーニング　 2017/07/12(Wed) 11:24:55
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