洗剤の基礎知識(中性洗剤・アルカリ性洗剤・酸性洗剤)
洗剤はpH値により中性洗剤アルカリ性洗剤酸性洗剤
3つに分かれます。

これは皆さんご存知のはずです。

では、pHとは一体なんでしょうか?
pHとは Power of hydrogen あるいは potential of hydrogen の略で、
日本語では水素イオン濃度といいます。これも理解されている方は多いでしょう。

では水素イオンとはなんでしょうか?多くの方はここでつまずきます(笑)
水素イオンについてネットで調べてみているとわかりますが、学術的なこと
ばかり書かれており、一般の方では全然イメージが湧かないと思います。
でも水素イオンがわからないと洗剤はわからないままになってしまいます。

ではまず始めに水素についてお話をします。
水素は数ある原子の中で最も軽く、小さい原子です。
とてもすばしっこく活発である反面、破壊的なポテンシャルも秘めています。
そのポテンシャルがあるからこそ水素爆弾が開発されたわけです。
最近開発されたトヨタやホンダの水素自動車は、一回の水素の充填で600km
以上走行が可能と言うことですから、水素が持っているポテンシャルは
すごいものがあるのが頷けるはずです。

話を戻します。
水素イオンは化学式でH+と書きます。
ではイオンとは?
イオンとは何かに移行している状態、つまり英語の〜ingの状態を指します。
つまり水素イオンとはいわば不安定な水素、別の言い方をすれば、何かに
くっつきたがっている水素または何かになりたがっている水素という
イメージです。何かになろうとするためには、当然エネルギーが必要です。
(これは人間も同じです)
そのエネルギーこそが水素イオンのポテンシャルなのです。
洗剤はこの水素イオン濃度が高くなればなるほどpH値が0に近づき、
酸性度が高くなるのです。


皆さんは酸というとどういうイメージを持つでしょうか?
「痛い」「激しい」「怖い」「素材が傷む」「錆びる」
こんなイメージですよね。
まさにこれが水素イオンの特徴であり、酸性洗剤の特徴でもあるのです。

酸性なのに大理石を傷めない画期的な酸性洗剤
マイクロクリーナー酸性ストロング

次にアルカリ性洗剤です。
洗剤中の水素イオンが水や酸素と化学的に結合すると、今度は
水酸化イオン(OH-)となります。
そして水素イオンより水酸化イオンが優勢になると、pH値が
高くなります。これがアルカリ性洗剤です。

金属を一切傷めないアルカリ性洗剤
マイクロクリーナーストロング

そして残るpH7の中性洗剤は、洗剤中の水素イオンと水酸化イオンが
ちょうど50:50でバランスが取られているということがわかります。

大理石に安心して使える中性洗剤
マイクロクリーナーマイルド



クリーニング  2017/06/20(Tue) 09:59:56
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