古民家再生プロジェクト4(屋外の湿気と風通し対策)
この写真は敷地のドン突きの塀と花壇(らしきもの)です。

草が生えていて少しわかりにくいかもしれませんが、
一週間雨が降らなくても、この土の表面は乾くということが
まったくありません。
おそらく理由は排水口がこんな状態だからです。

植物の根が張っていてまったく水が流れていない状況です。
一度土を撤去してみようと考え始めて早5年。
そして撤去を決意したのが今年5月の連休でした。


土を完全に撤去してみて愕然としたのは、根が生え渡り
完全に水が流れていなくなっていた排水口が、実はほとんど
機能していなかったという事実です。
写真を見ると水が溜まっていますが、これでも排水口まで
水が到達していません(笑)
つまり排水口が地面よりかなり高い位置にあったというわけです。
なぜこのような設計にしたのか理解できませんが、これを
解決するためには、単にセメントで花壇の床をかさ上げして
排水口に水が流れるようにすれば良いのですが、侘び寂びの
茶室にいったいどのような植物を植えれば風情が出るのか。
私には竹しか思い浮かびませんし、そもそも家の周りは
竹林です(笑)結局土も土留めも撤去することにしました。

本当は塀も壊して和風の手すりか何かをつけようと考えましたが、
床のスラブに影響が出てくる可能性が高いのと、外が崖なので
コストのかかる足場が必要なため断念し、風通しを多少良くするため
一部だけ穴を開けました。
40数年間水はけが最悪の状況だったためか、写真を拡大して見ると
わかりますが、2本の大きなクラックが入っていました。
そのクラックを一度切り、樹脂で固めて写真ような状態になったのが
今年9月のことです。このままでは当然みっともないので何らかの手を
打つ必要があります。
その続きは次回のお楽しみに…(笑)



あらゆる素材のメンテナンス | No.392 新井田   2017/10/20(Fri) 08:50:20
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