床の滑り止めならマイクログリップ【床のいろいろな滑り止め工法】
滑りやすい床はとても危険です。
誰しも歩行中に一瞬滑り、ヒヤッとした経験が
あると思います。そのようなことから、国内では
2006年にバリアフリー新法により「床の表面は
粗面とし、または滑りにくい材料で仕上げること」
と規定されています。

そのため最近の床は滑りやすい素材を使用することが
禁止され、安全な床材が使われています。
しかしそれ以前に施工されたフロアーの中には、まだ
滑りやすいものが数多く残っており、それを安全な床に
アップグレードするためのいろいろな防滑工法が考案
されています。


床の滑りやすさを数値化する方法
床の滑りやすさの度合いである摩擦係数を計るには
いろいろな方法がありますが、日本国内においては
JIS規格としてC.S.R.測定機による数値を基準と
しています。実際の測定はこのように行われます。

C.S.R.値が0.40をクリアすることが望ましいと
されています。


いろいろな防滑工法
①ジェットバーナー工法
素材表面に2000℃前後の高温のバーナーをかけ、
素材表面に細かな凹凸をつくる工法です。
主に花崗岩などの御影石フロアーで使われている
工法です。


②サンドブラスト工法
素材表面に専用の砂や細かなカーボンを専用の
大型マシンで強力に吹き付けることにより
素材表面に凹凸をつくる工法です。

③塗布工法
塗布工法には2つのタイプがあります。

A. 塗料タイプ
微細な特殊骨材が配合された専用塗料を塗布する
工法です。あまり目立たせたくない場合は、透明の
マイクログリップコートがおすすめです。

水性で臭いもほとんどありません。
ローラーで塗布するだけなので誰でも簡単に施工が
可能です。強力なグリップ効果が得られます。

B. コーティングタイプ
微細な特殊シリカ成分を配合したコーティング剤を
素材表面に塗布する工法です。
石材・タイルなどの無機系素材にはアンチスリップ
セラミックガード
がおすすめです。


フローリングや化学床には、アンチスリップマルチ
ガード
がおすすめです。


④テープ工法
いわゆる滑り止めテープを素材表面に貼る工法です。
素材感を変えたくない場合はマイクログリップテープ
がおすすめです。

5cm×5m

セパレートで貼りたい方は7cm×7cmの
マイクログリップシート


10枚入り

広範囲の床にセパレートに貼りたい場合は
100枚入りのお得なセット


長い滑り止めテープをタイル床に張ると、
目地部分が剥がれやすくなるので
セパレートタイプがおすすめです。

⑤マイクログリップ工法
素材表面に化学的反応を発生させ、床の表面に
ミクロンサイズの凹部を形成し、防滑処理を
施します。
マイクログリップ


大理石・御影石・各種タイル・テラゾー・
コンクリートなどに使用できます。
酸に弱い大理石に施工しても素材感が
ほとんど変わらない画期的な商品です。
各種公共交通機関でも幅広く採用されています。

いろいろな防滑工法についてより詳しく
情報収集されたい方は『石とメンテナンス』
お読みください。



滑り止め | No.534 新井田   2019/01/16(Wed) 16:59:29
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